『インプラントは痛い？』

こんにちは、フクロ歯科院の袋です。

インプラント治療は痛くないですかっていうのはよく患者様に聞かれる質問です。
インプラントは手術なので、もちろん痛くないということはできないんですが、
われわれ歯科医がインプラント治療について、痛くしないために、
患者様にできるだけ痛みを感じさせずに、というか、
そういったことをするためにどのような方法を考えているのか、
痛くならないように歯医者とすれば努力しているわけですが、
そのへんについて今日は知っていただけるようなビデオにしようと思っています。
実際に痛くない方法はあるのですが、先生によってその方法は違うと思いますので、
そのへんの違い、どういった方法があるのか、どうやって選べるのか、そういったことについてご説明していきたいと思っております。
また今日もよろしくお願いいたします。

インプラント治療は痛い？

インプラントの局所麻酔、いわゆるその場に打つ注射の麻酔ですが、
インプラントのオペは30分から３時間程度かかるため、当初の局所麻酔だけでは覚めてしまうことがあります。
追加麻酔や複数本の麻酔が必要になることがあります。
刺すときにできるだけ痛みを感じないものにするため、
われわれは表面麻酔薬、麻酔薬を温める、針を細いものに、

刺入をできるだけゆっくりと、こういった場合は電動麻酔等を使いますが、そういったことを使用しています。
局所麻酔の効果が少ない人、アルコールとよく関係するといわれますが、そういった方もいることが事実です。
痛みを感じさせない別の方法としていろんなことが考えられますが、全身麻酔というのはどうでしょうか。

歯科治療において、全身麻酔はよほど大きな処置でないと用いません。

口に処置するため、経鼻挿管、鼻から挿管する技術など、特殊な装置も含めて装備にお金が掛かります。
もちろん、導尿するなどといったことも必要ですので、そういったデメリットもあります。
また、たとえ使ったとしても、インプラント手術は自由診療のため、保健処置ではございません。
海外の盲腸手術がいくら掛かった、というような話を聞かされているかと思いますが、
そういった形で日本においても自由診療処置の場合にはなることがあります。
あまり麻酔効果が高いと、口を開けてもらうことができず、

かえって逆効果になる、といった側面も全身麻酔にはございます。

つまり、もう少しレベルの低い効果のある、鎮静処置が必要となります。

鎮静処置には静脈鎮静と笑気鎮静が主に行われますが、
静脈鎮静の場合はかなり確実ですが、点滴のように静脈を確保する必要があり、
監理するのは通常は手術する人間と別な人、つまり、麻酔科医を呼ぶのが恒例となっています。
この手術の場合、ここの部分にお金が掛かりすぎるのが難点です。
笑気鎮静は効果があまり一定でなくても、痛い人が出てしまうため、

オペなどには通常使えないとされています。
一定の落ち着かせるという効果はありますが、環境にも悪いとこのガスはされています。

われわれは昨年、韓国のAAIDマキシーコースというものに参加して、

経口鎮静、いわゆる薬だけでコントロールする治療方法を習ってまいりました。

第３の鎮静処置として考えられるのは経口鎮静といわれる処置です。
患者さんの希望により、ほぼ薬だけで鎮静効果を得ることができます。
送り迎えや患者さんの状態により制限が静脈鎮静より多いものの、効果的な方法であります。
血圧が高い方や高齢の方には、痛みがなくてもストレス軽減のために

鎮静を併用したほうが良いとされており、その場合に経口鎮静はお薦めです。
麻酔科医のコストが高いアメリカや韓国では主に行われている方法であります。