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歯の表面のくぼみ?エナメル質形成不全ではないか
『歯の表面のくぼみ?
これはもしかしたら、エナメル質形成不全ではないか』
ということで、その対応マニュアルということで、
今日は第1回をお話したいと思っています。
この動画を見ることで、
エナメル質形成不全という病気を理解していただき、
正しいご自分の対処をすることで、
病気を悪化させずに過ごしていただければいいと思っています。
きちんと知識がないとすぐに虫歯になってしまうこともあるので、
大切な歯を守るために、参考にしてみてください。
エナメル質形成不全とは何か。
歯は、エナメル質、象牙質、セメント質、歯髄という組織から成りますが、
歯の見えている部分の表層は、すべてエナメル質です。
人の体の中で一番硬い無機なハイドロキシアパタイトという素材で覆われています。
そのエナメル質が、何らかの原因で先天的に影響を受けて、
歯の表面がうまくつくられなかった歯のことを、
エナメル質形成不全と言っています。
これは乳歯にも永久歯にも見られます。
他の歯と比べて虫歯になりやすく、その進行も早くなります。
これがエナメル質の表層です。
エナメル質自体は、
エナメル小柱という六角形みたいな形のもののところで出来上がっています。
そこのところの1個1個の乳歯が、
ハイドロキシアパタイトという素材で出来上がっています。
お子さんのくぼんだ部分のある歯や、変色した歯を見つけたら、
まずは、歯医者に相談してください。
エナメル質形成不全は、永久歯では10%程度、
乳歯ではそれ以下に見られる先天性異常です。
先天性異常には、遺伝的に起こるものもありますが、
エナメル質形成不全は、遺伝的な影響は少ないものとされています。
また、感染症でもないので、
人に移ったりするものでもありません。
正しいケアができていれば問題のない病気です。
こういった白斑のようなものがあったり、
さらに進行したものは溝になっていたりします。
こんな感じですね。
障害の程度によって、
障害が軽い場合には、
エナメル質は限局性の白い斑点や着色があるだけですが、
障害が強くなると、
エナメル質の表面に大きなくぼみ、溝、不規則は欠損を生じ、
エナメル質の大部分が形成されないこともあります。
原因は二つに分けられます。
主に全身的な影響がある場合と部分、
局所的な要因によって起こる場合があります。
<全身的な要因>
歯は顎の骨の中につくられ、徐々に生えていきますが、
その際にエナメル質もつくられます。
もし発育していくときに、何らかの全身的な要因、
(例えば、病気、ビタミン不足、栄養障害、
ホルモン異常やフッ素等の無機物に影響。
これは、いわゆる斑状歯っていうフッ素を取り込みすぎる、
かなりの量ですけど、そうしてしまうと、
歯自体が、今度は粗造になったりします。
さらに、遺伝など)
歯の成長が一時的に阻害されると、エナメル質形成不全が起こります。
歯の多くは、
赤ちゃんがお母さんのおなかにいるときにつくられているので、
母胎の状態が原因になってしまいます。
そして全身的な原因による場合は、
1本だけではなく、複数の歯に症状が出てくることが多いです。
乳歯と前歯や6歳臼歯に同時に起こることがあります。
6歳臼歯や前歯は、
生まれるときにはすでに形成されだしているので、
複数の乳歯にエナメル質形成不全が見られる場合は、
これらの乳歯と同時期につくられる一部の永久歯。
これは、主に前歯や6歳臼歯ということになるのですが、
これにも同じエナメル質形成不全が見られることがあります。
これは6番にできている内容です。
訂正します。
<局所的な要因>
乳歯の虫歯がひどかった場合や、
乳歯が外傷を受けたりした場合、
根の先端が化膿して、
常時病気が存在するような状態になってしまいます。
永久歯は乳歯の根を吸収しながら上に、
いわゆる生えてこようとしますので、
病気が常時存在すると、
後に生まれ変わる永久歯自体に影響が出て、
エナメル質形成不全が見られる場合があります。
乳歯の虫歯や外傷は軽視せずに、
適切な対処を受けることが大切だと思います。