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インプラントとワーファリン、アスピリン

投稿日: 2015年11月9日  | カテゴリ: インプラント治療


『インプラントとワーファリン、アスピリン』



インプラント治療のときに、「ワーファリン」というお話をしていこうと思っています。
ワーファリンという薬は、皆さんも血栓予防、

いわゆる脳梗塞等をされた患者様に対してお出しするお薬ですし、そのお薬とすればかなり古いものです。
アスピリンも同様に、抗血栓薬、いわゆる血を止めるというか、

血の流れ自体をよくするお薬として、皆さんに知られています。
ワーファリンを飲んでいる患者さん等が、

もしインプラント治療をして血が止まらなかったら、僕らも悩むところです。
もちろん、血が止まらなかった、それ即、人死んじゃいますよね。
そんなことになったら困りますので、今日のお話というのは、

ワーファリンを飲んでいらっしゃる患者様、

あるいはアスピリンを飲んでらっしゃる患者様等が安心して治療が受けれるように、

僕らがどのように考えているのか、そのようなお話をしていこうと思っています。

血液を流れやすくするお薬は、ものすごく有用であって、

出来れば止めたくないというのが現状の考え方です。

ですので、ワーファリンやアスピリンを飲んでいらっしゃる患者様も、

そのお薬を止めないで、いかにして僕らが局所止血をしながらということを考えて、

今は治療をするようになってきています。
この流れというのは数年前から変わってきているので、

そういった流れで治療されている先生方が多いと思いますが、

いまだにワーファリン、アスピリン止めてからじゃないと治療ができない、

そうお思いになってらっしゃる患者様にとっては、

今日のお話が違うということが分かっていただければいいのかなと思いますので、

お話していこうと思います。

 

それでは

インプラント治療とワーファリン、アスピリンなどの関係について、お話していきます。

日本での抗凝固剤の投与は、高齢化の進行に伴い、

脳梗塞や心筋梗塞に代表される血栓性疾患が増加し、抗血小板薬や抗凝固薬を継続的に服用する患者も増えています。
現在、抗凝固薬であるワーファリンを内服する人が100万人、

抗血小板薬であるアスピリンは300万人に上ると言われています。
こうした患者さんでは、手術や抜歯などの観血的処置を行う際の薬をやめるかどうかの選択

〔休薬の可否〕、あるいはそれをいつ再開するかのタイミングが大きな問題となっています。

抗凝固薬、抗血小板薬の代表的な薬として、抗凝固薬にはワーファリン、

抗血小板薬にはアスピリンなど、いろいろな数の薬があります。

ワーファリンは、抗凝固薬の代表的薬で「血栓」の予防として使用されています。
血管内で血液が固まり、血流を止めてしまう状態を「血栓」と言います。
心筋梗塞や脳卒中などが、その例です。

「抗血小板薬」の代表薬が「アスピリン」です。
アスピリンは大変古い歴史の薬で、解熱鎮痛薬として長年使われてきました。
もちろん、薬局でも売られています。
少量では血小板の働きをおさえて、血小板〔血液〕が固まるのを防ぐ作用をするため、

狭心症や心筋梗塞などの治療に用いられています。

昔は止めるとされていました、抗血栓療法の中断はリスクが大きく、

ほとんどの抜歯例ではワーファリンや抗血小板薬の休薬は不要であること。
適切な局所止血薬〔処置〕が重要であることなどが明らかになりました。
ただ、インプラント治療は若干長く時間がかかります。

局所の止血剤〔材〕や止血によって、歯科医であれば電気メスなどを持ち、

局所の止血を常に図る必要があります。
オールオン4などの即時治療の場合には、見えない部分の手術もあるため、

特に注意を払う必要があります。
術後の出血によって、手術の可否が、成果が変わってくることが多いです。
局所止血を図るため、術者側としても特殊ガーゼや圧迫するための骨ワックス、

シーネなどを用意しておく必要があります。

 

INRとは、血液凝固薬系の検査の国際標準化価値のことであり、

International Normalized Ratioインターナショナル・ノーマライズ・ラシオの略です。
このINRの値を測定する必要があります。INR(PT-INR)2から4の領域にあれば、

重篤な出血のリスクが非常に小さく、逆に休薬により血栓症リスクが増大することを踏まえ、

「血液の歯科外科処置を行う際の大多数の患者では、

抗凝固薬を中止してはならない」ことが推奨されているのが現在です。

このPT-INRの値は簡単に求めることができ、こちらの機械ですと、わずか1分で測定することも可能です。

心・脳血管疾患の患者さんには、アスピリンやワーファリンなどが投与されている場合が多くあります。
抗凝固、抗血小板療法薬のガイドラインでは、脳梗塞の既往、高血圧、糖尿病、

冠動脈疾患、うっ血性心疾患などの1つ以上があると、ワーファリンが投与されています。
70歳以上では、INR1.6から2.6が目標であり、心筋梗塞などの患者さんであれば、

2.5から3.0というのが、AAIDでの我々の目標値として教えられた値です。

 


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